
城西バトルロワイヤル
5 臆病からの狂気
古賀 信弥(十一番)は出発してすぐ雑林に入り木の陰に隠れて歩を歩めている。
バカげている、こんなの、なんで、どうして、自分がこんな目に。
古賀は行く方向さえ決めず、混乱していた。
まぁ、頭にピーンと裸電球がペカペカと浮かんだわけで。
そうだ、友達と手を組んでここから脱出しよう! 爆弾のことは友達がなんとかしてくれる!
そうだ!
そうしよう!
―――そして意気揚揚と友達を探していると。
そこに友綱 嶺(三十番)が現れた。
この2人の仲は単なるクラスメイトな訳だが、友綱は来る者拒まずな性格の為、男女双方からの人気があった。
一方古賀の方は内気で臆病でなかなか目立たなく、友達も少なかった。
2人の共通点は殆ど無く、挙げるとしたらゲームの事ぐらいだろう。
「ぉーい! 友綱く〜ん!」
手を振り、友綱の傍に駆けていく。
友達に会えた!やった!
その途中。
・・・あれ?なんでこっちに銃(?)を向けてるの・・・?
友綱は古賀の姿を確認したら迷わず左手に持っていた銃を向けた。
「 ぇ・・・・え? ボクは敵じゃないよ? ねぇ?友綱くん」
向けられた銃は小ぶりだが人を殺めるにはとても充分な武器だった。
「ねぇ・・・ほら、ボクだよ、古賀だよ。分かったら早く降ろしてよ。 危ないじゃないか。殺すワケでもなしに・・・」
コロス・・・?
友綱の目は古賀の瞳をまっすぐみつめて。
ダゥン――!!
森に轟く銃声
一筋の赤い血
耳が鳴り、胸が震え、足が震え、思考も震え、何が起きたのか解らない。
・・・・・・・・え?
銃弾は古賀の頬をかすめた。
なんで?
なんでなんでなんで?
どうして??
嫌だ。死にたくない。死にたくなんかナイ!!
頭が真っ白になり顔が蒼白になり思わず逃げ出すその姿を見て、
「次は無いと思え。」
友綱はつぶやいた。
彼は『鬼』だった。
――ハァ――ハァ――古賀は走っていた。
恐怖に顔を歪ませながら。
(なんで? なん? なんで友綱君がボクに撃つ!?まさか殺し合いに乗る!?それでボクを?―――?)
ふと名案が思いついた。
裸電球がピーンと。
そうだ殺される前に
だが、裸電球にはもう。
殺そう
光は灯っていなかった。
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