
最後の冬。 
「友永ぁぁぁ!!先生は悲しいぞ!!」
担任の小川輝先生(独身26歳)は朝から全てのクラスまで声が飛んでいきそうな怒鳴り声でムードぶち壊し、教室は静まりかえっている。
先生は友永と呼ばれる爆発頭の少年(青ざめた顔)に教卓を挟んで怒鳴り散らしていた。
俺は静かにこの愉快な光景を見ておこうと思う。
冬休みの宿題を完璧にやっていなかった友永庄治は朝っぱらから先生にぶちのめされていた。
ハリセンで。
「あれほど宿題はやっておけと警告しておいたにも関わらず忘れたっつーことはよぉ!!それなりの理由があるんだろうなぁ!?」
巻き舌なまりに友永を脅すと友永は苦しい言い訳をした。
「えっとですね、その、UFOを探しに裏山へさばぶばぁ!!」
友永は前頭部をハリセンで思い切りだろうと思えるものすごい早さで叩かれて顔が一瞬気持ち悪いほど歪んだ。様に見えた。
クラス中が歓声に包まれた。(何故に?)
友永も友永なんでそんな言い訳をするのだろうか。
UFOの事で頭いっぱいなのだろうか。だからあんな頭なのだろうか、まあアイツは猿みたいなもんだしな。そういえばアイツの部屋、凄かったなぁ。
窓越しから見える青空とまばらな綿雲、まばゆい光を放ち続ける太陽を目を細めて眺め続けていた。
友永がまたハリセンで引っぱたかれクラスにまた歓声がほとばしった、隣のクラスからも。
ちなみに先生は女性である。しかもかなり美人。
1時間目、家庭科が終わり、空が鱗雲に変わっている。
一体何個の雲に分かれているんだろうか、数えていた。
20くらいまで数え終わる時前の席の奴がこっちに振り向いてきた。
猿・・・ではなく友永だった。
「なんであの時助けてくれなかったんだよぉ!?」
何故か俺に抗議し始めた。
「知らねーよそんなこと」
友永の声は妙にデカい。
「あそこで助け船を出すだろぉ!!普通!!」
「知らねーっつの、お前の言っている『普通』ってのは俺にとって有り得ないことなんだよ、バァカ」
「ぬぁ〜っっ!!だからなんでもバカに直結するんじゃねぇよぉ!!」
軽くあしらってきたら本格的にキレてきたみたいだからとゆうか見た目キレている状態だったので、なぜあんなバカな言い訳をするか聞いてみた。
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